ガントリーローダー、ここがスゴイ!
はじめに
深刻な人手不足が続く昨今、加工業、製造業では現在自動化を進めようという動きが急速に高まってきています。
本ソリューションサイトを運営している扶桑精工株式会社では、リバースエンジニアリングの他、加工機の自動化を行った実績もございます。
今回は、ガントリーローダーの説明と、扶桑精工株式会社が製作した、オリジナルガントリーローダーについて2回に分けてご紹介します。
ガントリーローダーの利点って?
ガントリーローダーのガントリー(Gantry)とは、門型の架台、または頭上をまたぐ橋のような構造物の事を言います。
ガントリーローダーは簡単に言ってしまうと、工作機を囲うような門型のフレームと、上下に下がることのできるロボットハンドがフレームに沿ってスライドできるようになっているローダーの事を指します。
ガントリーローダーの利点としては、以下の2点が挙げられます。

1 省スペース
構造にもよりますが、ガントリーローダーは工作機の上部でロボットハンドがスライドする機構のため、上から見た敷地面積でいうと、門型の架台を支える柱の分しか必要としません。
また、ローダーなどを利用する場合、人が不用意に侵入することを防ぐ安全柵が必要となります。
6軸ロボットの場合は可動範囲と人が触れないような距離を取らなければならず、工作機の正面に大きなスペースを必要とします。
しかし、ガントリーローダーの場合は駆動部がそもそも人の手の届かない工作機の上空なので、工作機の周囲を安全柵で囲う必要はなく、人が触れる可能性がある場所は材料が置いてあるストッカーへ取りに行く箇所のみとなるため、安全柵の設置が最小限で済みます。
2 作業スペースの確保
6軸ロボットを用いて材料の取り外し交換を行うローダーの場合、多くの場合、工作機の正面に6軸ロボットが配置されることになります。
作業者が工作機での作業を行う際、障害物となってしまうのでなるべく離して設置したいのですが、ロボットハンドの届く範囲を考えると、1~1.5mほどしか離すことができません。
走行装置などでロボットを逃がそうとしても、結局走行装置の土台があるため障害物があることには変わりなく、更にそれを解決するには天井に6軸ロボットを逆向きに配置して走行させるといった方法となってきます。
6軸ロボットを走行装置で動かすことはもちろん、天井へ配置するのも費用が大きくかかります。
また、接触の危険性がある以上、安全柵は必要となりますので、加工機正面に何も物がないというわけにはいきません。
それと比較すると、ガントリーローダーは工作機に対して正面からではなく、上から材料を設置、回収します。
そのため、工作機正面にはガントリーローダーの設置物は柱程度しかないため、作業者が工作機で作業を行う際にも工作機の前のスペースをフルに利用することが可能です。
良いところずくめに思えるガントリーローダーですが、もちろん欠点もございます。
ガントリーローダーの欠点と、扶桑精工株式会社オリジナルのガントリーローダーは次回のコラムに掲載いたします。
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